統一と非統一

中島 竹山は次のように言っています。「軍事と外交がバラバラで統一した国家意思がなく、強力な有機体と化した軍隊が無限の大陸で戦争したのだから、国はまさに亡びるべくして滅びた、というべきであろう」
平川 竹山のような本来の保守の見方が、保守の側からも、『週刊金曜日』のようないわゆる左派系の側からも忘却されているのが、私は問題だと思っています。 平川祐弘×中島岳志「『ビルマの竪琴』作者・竹山道雄が見た「大東亜戦争」」――『週刊金曜日』12月9日号)

 全体主義的な一枚岩は危うい。だが、柱のない拡散状態もまた、危険な時代を招くのだ。

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