書かなくてはいけない

 日航123機の墜落は、自衛隊のミサイルだった。政府主導の不良債権処理は、日本企業の企業資産の売り飛ばしにすぎなかった……。

 ステージ4のがん告知を受けた森永卓郎が『書いてはいけない』(三五館シンシャ)で書いたことは、特定の人間の利権としがらみのもとで推進された事態が、いかなる影響を及ぼしたかを明るみにしている。

 隠された証拠が表ざたにされない限り、現状の一般論で片づけられ、本質的な問題は触れられずに終わってしまう。「願わくば報道が動いてほしいと思っている」と記す著者には、切実な思いがある。

                                                                       

 

アクセスカウンター