囲いを超えた批評

 フェミニズムを突き抜け、文學の新しい実りまでをしっかりと見据える、男も女も超えた批評。それがなければ、女性作家を取り巻く伽は緩まないどころか、また新たな囲い込みを作ることになるだろう。(桐野夏生:巻末解説――笙野頼子松浦理英子『おカルトお毒見定食』河出文庫収録)

 限定された立場を超えたとき、批評もまた、世界文学の後押しができるのである。

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