評価する者

 僕もインタビューを受けて、賞関連のことを質問されるたびに(国内でも海外でも、なぜかよく質問されます)、「何より大事なのは良き読者です。どのような文学賞も、勲章も、好意的な書評も、僕の本を身銭を切って買ってくれる読者に比べれば、実質的な意味を持ちません」と答えることにしています。(村上春樹「職業としての小説家」『MONKEY』vol.2)

 余計な思惑なしに、費用を出す読者こそ、真の評価者なのである。

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