もう一つの物語

 映画が本当に面白いのは、……上辺で語られている物語がある一方で、それとは別の次元で、もうひとつの物語がスタイルとして語られているからです。(塩田明彦『映画術』イースト・プレス

 大方の観客には、単一の物語しか、気付かれない。そのために、単一の物語で済ませてしまう表現者も少なくない。
 だからこそ、安易な作法に乗らず、頑強に複層的な物語を作る者も、存在するのだろう。

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