世界の構造


 天井からつるされた紅白の縄は、東京タワーであり、出口への通路だった。五反田団『迷子になるわ』(池袋・東京芸術劇場)は、世界の構造を装置としても表現している。
 現在と過去、居場所と異空間を、演劇ならではの反転作用によって、つないでいく。
 移動したもう一つの世界でさえ、自分が考えたものにすぎないとすれば、思考の世界でさえ、グローバル化が浸透したと言えるだろう。

アクセスカウンター