文学とことば

mukuku2009-06-07

「いまもっとも、読まれていないものは、何か。文学書だ。そのなかでも読まれないのは、詩集、詩の本。詩とのかかわりがなくなってから、人の心が変わったのではないか。だからいまはむしろ詩が必要なのではないかと、考えることにしよう。詩を読むのはことばがむずかしいからである。また社会で役に立たないと見られているからである。だが、その役に立たないことばを失うことによって、人間が変わることがあるのだ」(荒川洋治『詩とことば』岩波書店

 読まれていない、目に触れる機会の少ないことば。
 そんなことばを発見したり、甦生するために、文学は書き続けられるのだろう。

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