作家の経験

mukuku2007-12-05

小説新潮』12月号で浅田次郎小池真理子が作家道について対談している。

浅田 ……人生経験をつまないといい小説を書けないというのは間違いだと思う。僕は作家になるまでにいろんな経験をしたけれど、得たものより失ったもののほうが多かった。むしろ生まれ持った才能をいかに磨くかでしょう。
小池 ……最近はスタンダードから外れた経験をしないと小説家になれないようなことを言うでしょう。……でも、小説家にとって重要なものは想像力や連想力。たった一枚の絵葉書を見ているだけでも、千枚の小説が書けるんです。
浅田 僕の後悔も踏まえて言いますが、小説家に必要な経験は何冊読んだか、何枚書いたか、だけだと思います。

 執筆も実務であり、実務に必要なものは、実務に必要な経験と修練だけなのである。

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