償い

mukuku2008-07-02

 幼児殺しの償いもせぬうちに、神から許されたと思い込む受刑囚。彼の顔は晴れやかだ。しかし、神をだしにしたところで、罪は消えないものである。
シークレット・サンシャイン』(韓国、イ・チャンドン)で、遺児の母親が、受刑囚の表情を見て、荒れ狂うのは、当然かもしれない。
 こうした場合、報復として死刑を求める遺族もいるが、死刑は責務を消してしまう。
 受刑囚が生きて、痛みを感じ続けることでしか、償いは果たせないはずである。
 

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