死刑の始末

mukuku2008-06-22

 死刑執行時の感触を思い出し、男は旅先で嘔吐する。
『休暇』(日本、門井肇)の主人公は刑務官だ。二階から落ちてきた死刑囚の体を支え、首吊りを手助けする。激しく動いていた受刑者の体が、やがて止まった。
 死刑とは、書類のやり取りや感情の提示だけで終わるのではない。人を殺すことにだれかが手を貸し、後始末することを意味している。
 

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