川の流れ

mukuku2008-07-05

 高橋一清は、文藝春秋の元編集者。芥川賞直木賞選考の事務局長も務めた。作品の選出にあたっては、読者や選考委員を意識して、前回と違う傾向のものを入れるようにしたと言う。

 私たちはまさに文学の流れの中にいて、芥川賞直木賞のような大きな賞は、その川の流れと幅を決めすぎないように決めていく役割を担っている。(著書『あなたも作家になれる』KKベストセラー)

 受賞作のタイプが毎回違うのは、ノミネートにおける伝統的なバランス感覚が反映したものと言える。流れに乗れるかどうかは、作家の運次第なのだろう。

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