いい読者

mukuku2007-05-04

 ワープロやパソコンの普及で、小説を書く人は増えているらしい。逆に読む人は減っているのかもしれないが、自然な流れである。漫画、ドラマ、映画、ゲーム……。娯楽はいくらでもある。他のジャンルは、ある面で情報量においても刺激性においても勝るし、才能ある人材も多い。
 だが、いい小説は別だ。この分野は、いい映画やいい映画と同様、数が少ない。作り手も限られている。
 いい小説とは、読みごたえのある小説だ。昔読んでから、また読みたくなり、再読すれば新たな発見がある。そんな小説だ。流行には左右されない。一過性の小説とは読者層が異なるのだ。
 いい小説を見抜く読者は、もともと少ない。昔と比べて、それほど増えてもいないし、減ってもいないだろう。
 いい小説の読者からいい読者が生まれ、いい読者からいい書き手が生まれる。
 
 

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