映画の個展

 工場のような巨大な敷地に並べられた膨大な絵画やオブジェ。アンゼルム・キーファーは、自転車で構内を移動する。熱い液体をぬりたくる実作も大がかりだ。

 手に取れる画集や小さなギャラリーでは感じ取れない質感や迫力が、大画面の最新映像では感じ取れる。若き日のフィクションも交えた『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』(ドイツ、ヴィム・ヴェンダース)は、最良の個展とも言える。

      

 

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