集団の恐怖

 職務熱心な新任の中学教師が、盗難の犯人を突き止めるため、職員室で盗撮を試みたところ、意外な犯人を突き止める。ところが被疑者の息子が生徒だったため、親の罪を張らべく、教師に復讐を企てる。

『ありふれた教室』(ドイツ、イルケル・チャタク)の一事件は、先進国に共通する人権と犯罪の対立劇でもある。いつだれが排除され、とがめられるか。集団の場に、永遠の平和はない。

          

 

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