映画音楽の名匠

 映画音楽の地位が、まだ低かった時代、クラシックの作曲家でありながら、映画に多くの時間を割き、作品ごとに、最適でありながら、実験的だった。エンニオ・モリコーネは、既成の曲に頼らず、独創的な曲を作り続けた。

 曲が目立ちすぎるのは、映画にとって、幸福なことではない。だが、記憶される彼の曲は、映画の表現効果を格段に引き上げ、良き伴走者となった。雄弁な曲を必要とする映画が彼を求め、彼が応える。いわば、理想の組み合わせだった。

モリコーネ 映画が恋した音楽家』(イタリア、ジュゼッペ・トルナトーレ)では、名匠の生涯と発言を監督や音楽家による敬意が補足する。

     

 

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