「改革」を唱える者

 イデオロギーでもなければ、理念でもない。佐々木実『市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像』(講談社)でレポートされた人物が目指すのは、強い者のみが富と力を得る制度の普及だろう。行動原理には、現代の政治家トップ、あるいは一部の政治コメンテイターに共通の冷淡さがある。それでも、「改革」を唱えさえすれば、効果が誰にもたらされるかは、偽装できるのである。

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