開き直り


……「おれにわかるように説明しろ」という態度では絵も音楽もダンスも小説も、それから料理も、人の気持ちもわからない。
 ここに集めた小説の書き方は荒っぽく見ええたり説明不足と感じられたりするかもしれないが、私はこれらの小説を歌のように書いたんだと思う。(保坂和志『ハレルヤ』新潮社)

 ある種の開き直りは、マイナスではない。それが心地よさをもたらしたとすれば、方向性は間違っていないのだ。

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