スパイ戦の連続性

 陸軍中野学校のエリート青年たちは、沖縄の島民に取り入り、 ゲリラ戦に少年兵を誘導。地元民を相互の監視役にし、島民を強制移住させた。国体護持という名目は、離島の少数の民が犠牲になるのも、やむなしとする。 守るのは、民衆ではないし、民衆を信じてもいない。
沖縄スパイ戦史』(日本、三上智恵大矢英代)は、隠れた歴史をあぶりだすが、歴史を過去のものと清算しているわけではない。駐日米軍の継続も、特定秘密法の成立も、すべて連続性を帯びているのだ。

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