なぜ書くか

 小説家が小説を書くのは、小説を書くという行為を通じて何かを考えたいからだ。そして、できるなら人間の考えるという営みにかかわりたい。(保坂和志『魚は海の中で眠れるが鳥は空の中では眠れない』筑摩書房

 考えたいという欲求がなくなった時点で、小説家は、小説家であることをやめなければならない。
 小説家としての死である。

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