物語の誕生

 現実のつらさや苦しさを忘れるために娯楽に走るのだと言う人がいますが、エンターテインメントというのは、そんなに底の浅いものではありません。
 人間は、物語がないと生きていけない動物です。……人間は、自分の死を意識してしまった厄介な動物だからです。(鎌田敏夫「映画みたいに、きみと別れよう」『日本経済新聞』2日夕刊)

 長くもなく、短くもない限りある時間の中で、どんな物語を編み出すのか。
 物語の誕生自体が、物語である。

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