2009-06-27 設定 宮藤 山田さんの『ありふれた奇跡』で、風間杜夫さんと岸部一徳さんが女装して街を歩くシーン。あれはパンクを感じました。 (中略) 山田 日常から逸脱しようとする、あがきみたいなものを書きたかったんですよね。でも大麻とかホモセクシュアルだと重すぎるでしょう。 宮藤 それを話の中心に持ってこないといけなくなりますもんね。 山田 そう、そこだけが肥大化して、そっちの話を書き広げなきゃいけなくなる。それでいろいろ考えて女装にしたんですよ。(特別対談:山田太一&宮藤官九郎「この世にドラマのある限り」『週刊文春』4月2日号) ドラマの設定には計算がある。