ついたての向こう

mukuku2009-06-28

高橋 たとえば舞城(補・王太郎)さんの『好き好き大好き超愛している。』とか、あれは超リリックな恋愛小説なのにさ、何か不安なんだよね、読んでると。
斎藤 そうそう(笑)。
高橋 全部嘘みたいな気がしてくる。読めば読むほど、ついたての向こう側に誰もいない感じがする。
斎藤 でも98年以降の文学の主流ってそうですよね。
斎藤美奈子高橋源一郎の対談から『文藝』2008年夏季号)

 ついたての向こうの存在を気にするかどうかは、世代間ギャップもあろが、別の問題も隠れている。

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