旅の入口

mukuku2007-10-10

 就職試験の面接で、自分はガンジス河でバタフライをしたと口にしてしまった女子大生が、有言実行とばかりにインドへ渡る。ドラマ『ガンジス河でバタフライ』(監督・李闘士男、脚本・宮藤官九郎)は、こんなストーリーだ。
 彼女は道中でさまざまな文化ギャップに悩まされるものの、導き出した結論は簡単だ。
 どこへ行っても、私は私。
 カースト制度など深刻な問題を目にしても、それを深く考えることなく、自己確認の旅として終えてしまう。
 彼女の旅は、入口で途切れてしまったようだ。

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