使徒

mukuku2007-10-13

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』(日本、庵野秀明)で、14歳のシンジは、自分をいじめた同級生を使徒の襲撃から救う。そのおかげで同級生に見直され、戦闘の際にも励まされる。
 これほど都合よくいじめが解消できるのかという疑問が湧くが、ともかく使徒という外敵の存在は、シンジにとって福の神とも言えるだろう。コンプレックスを打破するチャンスを与えてくれたからだ。
 現実の少年少女には、名誉挽回の機会が乏しい。だから屈折感を潜伏させ、だれかに鋭利な刃物を向ける。
 彼らには使徒の姿が見えない。使徒がはっきりと姿を見せないのが、現実だからである。しかし、本当の意味で感受性に優れた少年少女ならば、使徒の隠れ家を見つけるだろう。

 

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