2008-05-11 戦死の意識 『さよなら。いつかわかること』(米国、ジェームズ・C・ストラウス)の夫は、妻を突如失う。彼女は陸軍の軍曹であり、赴任先で戦死したのだ。 家族の悲しみは理解できるが、妻の戦死を夫がまったく予期していなかったとすれば、不自然な気もする。職業軍人である以上、戦死の危険性は常にあるものだ。 戦争には無傷で勝って当然という意識が、米国人にはあるのかもしれない。赴任先はイラクを指すらしいが、イラク兵の家族ならば、違った反応をするのだろうか。