失敗作とて

mukuku2008-05-14

 優れた表現者の習作や失敗作には、同じ作者の傑作からは読み取ることのできない作り手の息遣いが感じられる。何がしたかったのか。才能をどう使おうとしたのか。何故、充分にはうまくいっていないのか。……学びたかったら傑作に触れるべきという意見だけが正しいわけではないと思う。(穂村弘「続・棒パン日常」『本の雑誌』6月号)

 このような視点でとらえると、失敗作も面白くなる。
 好打者の凡打は、ただの凡打ではない。
 

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