映画『Dolls』、ドラマ『純情きらり』……。クールな演技で活躍する俳優・西島秀俊が、『日経マガジン』6月号のインタビューで、将来について語っている。
「これっぽっちも考えていません。映画にかかわるっていうのはたぶん、未来がないとおもっていないとだめだと、どっかで思っていますから。人から見たらものすごい不幸にしか見えない結末が、例えば待っていたとしても」
先が見えないことは、得てして否定的にとらえられがちだ。だが、展開が見えてしまうよりも、よほどスリリングであり、面白いことでもある。
映画であれ、何であれ、見えないからこそ、可能性を信じることができる。もちろん、そのためには、見えないことに耐える覚悟も要るのだが。