彼女の解放感

 職場であれ、友人や恋人・夫との関係であれ、『ナミビアの砂漠』(日本、山中瑶子)のカナは、標準的とされる態度は、いっさい取らない。21歳の彼女が、心惹かれる世界は、都会でも避暑地でもなく、異国の画像だ。

 ときにエキセントリックで、突拍子もないように見える彼女の言動が、観る者に解放感を与えるのは、演出と河井優実の演技力によるものだろう。

    

 

アクセスカウンター