個人の力以外に

 小さな人間の恨みつらみとして、糾弾され、実刑手段のみで片づけられそうな「京アニ事件」の加害者は、ロスジェネの被害者でもあった。雨宮処凛は「犯行を踏みとどまらせるものが何一つない社会とは」(『週刊金曜日』1月12日号)で、彼の経歴や社会背景を伝え、表題のように指摘する。

   罪の予備群を予備群のままで終わらせることは可能なのか。生き方にたけていなかったり、時代に対処できない者には、個人の力だけだと、どうしようもない部分がある。補強手段を備える外部が、必要だろう。

              

 

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