ヨーロッパ

 小さな村の出来事が追う州全土を象徴する。私生活の乱れた男は職場で暴力をふるい、貧しい住民は外国人労働者の排斥に乗り出し、教会の神父は異端者に冷淡だ。

『ヨーロッパ新世紀』(ルーマニア・フランス・ベルギー、クリスティアン・ムンジウ)は、環境運動や雇用対策さえ、声が届かないという格差の深刻さと、追い詰められた人間の残酷さを見せつける。

       

 

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