ドキュメンタリーの記憶

 被写体や公開の場に制約のあるドキュメンタリーだが、今日の素材は豊富だ。大島新『ドキュメンタリーの舞台裏』(文芸春秋)は、『なぜ君は総理大臣になれないのか』など、テレビ出身の監督が、実体験をもとに、製作現場や方法について明かしている。目まぐるしく変わる現実は、限られた報道では、もれてしまうか、忘れられるだけだが、ドキュメンタリーの音や映像によって、後世まで、記憶されるのである。

              

 

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