世界のとらえ方

 チェルフィッチュ『「三月の5日間」リクリエーション』(神奈川芸術劇場)は、旧作の再構築であり、批評的作品である。しかし、風俗・アイテムその他が、2004年の初演当時と様変わりしてしまった現在において、解説的なアプローチだけで有意義なのかどうかという問題が浮上する。むしろ解説性、語り手の変遷という仕掛け時代を排除し、徹底的に古典的な演劇スタイルにした方が、世界がより明確に見えるのかもしれない。

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