2017-12-08 難民へのまなざし フィンランドとて、難民には寛大でない。『希望のかなた』(フィンランド、アキ・カウリスマキ)で受け入れを却下された青年をかくまうのは、料理店の店主だ。妹と生き別れになった彼のために職と住まいを与え、希望を持たせるのである。 表情こそ無愛想だが、人情味あふれる人間を造形するカウリスマキ。難民への思い入れも、自国人へのまなざし同様、慈愛に満ちている。