振り返ることのできる時代


 のほほんと生きていた主婦が、激しく非難の言葉をあらわにせざるを得なかった戦後。その瞬間をアニメとしての破綻ととらえるべきではない。叫ばずにはいられなかった時代をこそ、直視しなければならないのである。
 いくら工夫しても、栄養や品物の不足は逃れられなかった戦中。衣食住の事欠く時代に戻りたいとは、だれも思わないだろう。
 振り返ることのできる今の余裕を失わないように。

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