何があっても家族


 時代ごとに異なった家族を描き続ける山田洋次は、『家族はつらいよ』(日本)では、熟年離婚の危機に陥った一家の右往左往を描く。
 相方が亡くなるのもつらいが、生きたまま別れるのも辛い。そんな皮肉をブラックユーモアで綴っているが、夫婦の決着は穏和なもの。
 根底には、家族の包容力への信頼感があるのだろう。何があっても、家族は家族なのだ。

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