幸福の存在


『ルイーサ』(アルゼンチン・スペイン、ゴンサロ・カルサーダ)の老女は、規則正しい生活を続け、人付き合いが大嫌い。そんなルイーサが60過ぎで突然の失職。まともな退職金もなく、電気代さえ払えない。
 生きるためならば、行動を変革するしかない。彼女が金を稼ぐために選んだ手段は……。
 孤独なルイーサも、もし家族を失っていなければ別の人生が開けていたに違いない。裏返せば、過去に幸福の存在を知っていた彼女ならば、未来に対しても幸福を信じることができるかもしれない。
 気力が続く限り、生きる道はあるのだ。
 

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