夫婦の境地


『ある結婚の風景』(スウェーデン)は、6話からなるテレビドラマ。巨匠イングマール・ベルイマンが監督と脚本を務めただけあって、夫婦間のやりとりは厳しい。
 理想の夫婦。傍目には、そう見えたが、お互いに本音を隠し、決して譲らなかった。すべてをぶちまけたあとの選択は、離婚しかなかった。
 弱さや頑固さを罵りつつ、保持した二人。別れてからこそ、愛し合うようになった。
 和解の境地にたどり着くのが、離婚届を押す前か後か。世の夫婦に違いがあるとすれば、それだけなのかもしれない。
 
 

 

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