自由のためのシステム

mukuku2008-08-24

 万人が健康で文化的な生活を営めるわけではない。
『この自由な世界で』(英国・ドイツ・イタリア・スペイン、ケン・ローチ)のシングルマザーは、失敗続きの人生を送っている。子どもを穏やかに育てたいと思っているし、独立して事業を始めるほど、前向きに生きているが、周囲のトラブルに見舞われて、なにをやっても順調に進まない。
 個人の努力だけでは、どうにもならない問題もある。不器用な人間、レールから外れた人間でも、意欲次第で、まともに活躍できるようなシステムが、社会にできているかどうか。
 良心派ローチは、社会構造の欠陥をうやむやにしていない。 

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