2008-01-13 「ベタ」の使い道 どこかで見たような材料でも、うまく組み合わせれば、オリジナリティーを出せる。「ベタ」なものに手を出せないのは、アレンジに自信がないからでもあろう。 フィクションにおける「ベタ」とはなんなのか。ひょっとして、まぼろしの高圧電線みたいなものなんじゃないか? すごい電流が流れていると思って、みんな触らないように触らないように気をつけて遠巻きにしているが、じつは触ってみたらなんともなかった、というような……。(鴻巣友季子『やみくも』筑摩書房) もっとも、材料が新鮮ならば、なおいい。