男二人組が、相乗りアプリで知り合った青年と共に、南フランスの田舎町へ。『みんなのヴァカンス』(フランス、ギョーム・ブラック)は、恋人のけんかや恋敵との衝突、人妻との交流がゆるやかなタッチで綴られる。笑いがあり、哀しみがある。彼らの世界に、なじむにつれて、休暇の終わりを惜しむことになろう。
男二人組が、相乗りアプリで知り合った青年と共に、南フランスの田舎町へ。『みんなのヴァカンス』(フランス、ギョーム・ブラック)は、恋人のけんかや恋敵との衝突、人妻との交流がゆるやかなタッチで綴られる。笑いがあり、哀しみがある。彼らの世界に、なじむにつれて、休暇の終わりを惜しむことになろう。
効果がすぐには見えないため、為政者に利用されやすく、もし実害があれば、将来、確実に国の基盤を脆弱にしかねないのが、教育である。『教育と愛国』(日本、斉加尚代)では、ある種の勢力が教育の現場に介入したり、教育関係者を翻弄する現象が、証言されている。この手の勢力が、歴史の実状や教育の意義を本質から理解しているのかどうか。教育を不当に操作した人は、教育を操作された人に、路上で、しっぺ返しを食らうこともあろう。
ただ映すだけではない、演出や編集の加えられた映画。劇映画の始祖、アリス・ギイの功績が再評価されたのは、後年の丹念な研究によるものだ。『映画はアリスから始める』(米国、パメラ・B・グリーン)では、彼女の公私にまたがる軌跡を証言や映像によって浮き彫りにする。歴史が実権者、多数派の側のみで作られ、普及するのならば、埋もれた開拓者は、他の分野にもいるのだろう。