人造人間の可能性

 既成の価値観、因習に縛られずにすむのは、人工的に作られた人間だろう。『哀れなるものたち』(英国、ヨルゴス・ランティモス)のベラは、赤ん坊の脳を埋め込まれた人間故に、これまでの女性とは異なるタイプの人間として生まれ変わった。経験し、学ぶことによって、彼女は、自分ならではの人間になる。

 ベラ的な性格を持つ人間が、この世にいないわけではない。本作が人間の可能性を広げられるかどうか。

         

 

アクセスカウンター