戦後のうちわ

 戦争体験者の戦後は、平時であっても、夫婦の倦怠期があり、会社のストレスがあり、子どもや知人の死がありと、決して平穏ではない。『早春』(日本、小津安二郎)で心の変動に呼応するかのようにたびたび登場するうちわは、無言でありながらも、生きることの現実を雄弁に語っている。

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