希望的な展開

 この世界は、大人の常識によって秩序が保たれている。どうしようもない事態に陥ったときに身を守ろうとすれば、均衡を打ち破らなければならない。仮にそこで何かを得たとしても、代償を払うことになろう。踏み切りには、覚悟が要るのだ。

『天気の子』(日本、新海誠)は、少年が踏み切ることで、自分と、愛すべき少女の身が守られる。二人は別れ別れになるわけでもないし、お互いを忘れてしまうのでもない。ここでは、少年少女の希望が、肯定されているのである。

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