成功の反動

ライブドア事件で皆が学んだのは、あまりに目立ちすぎると狙い撃ちにされる、ということだった。以降に出てきた経営者は、徹底的に「悪目立ち」を避ける傾向にある。「ビジネスの成功談」を語らず、「いかにユーザーのことを考えているか」を暑苦しいほどに主張する。……しかし結局は資本主義である以上、企業価値とは時価総額であり、最後には金で換算される」（上田岳弘『塔と重力』新潮社）

　成功者への評価には、必ず反動がある。