物語の役割


 現代演劇として遠野物語を選んだ劇団イキウメの前川知大は、テーマについて、強く語る。

 遠野の話も、親や祖父母から聞いて、また誰かに話すという物語であり、口伝えの物語です。誰かから受け取って、誰かに渡すということが大事。だから、劇中でもそれを意識しています。(沢美也子『遠野物語・奇ッ怪 其ノ参』―『すばる』11月号)

 物語ならではの役割がある。物語だからこそ、残るものがある。

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