感情への対抗

……たとえば安倍政権は、理性的な議論を忌避し、感情的な政治をおこなう。国民の現実にではなく「感情」に合わせて政策をカスタマイズすれば、不合理で自らに不利益しかもたらさない政策が支持される。(「大塚英志さんインタビュー「感情化する社会」の先にあるもの」――『週刊金曜日』4日号)

 推進する側も受け止める側も、結局は「感情」に基づいているだけにすぎないと考えれば、あらゆることの説明がつく。大塚は、対抗軸として、「『批評』という理性の復興」を挙げつつも、『批評』がかつての形ではいられないとして、AIの活用例を補佐役として紹介している。
 感情にとらわれすぎない、別の手段が要るのだ。

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