テレビの二面性


 テレビが健全でなければいけないという考えも、僕は大きな間違いだと思っています。テレビが人間を映す鏡ならば、人間の不健全なものも映し出すのがテレビです。品行方正であるべきだということはまったくない。そういう自覚を持ちながら、簡単に屈しない姿勢が問われているはずです。(「是枝裕和 監督インタビュー」『週刊金曜日』13日号)

 テレビは毒にもなれば、薬にもなる。
 番組の提供者も視聴者も、テレビの二面性を理解したうえで、使えば済むことだ。
 枠組みを狭めれば、効能を狭めることにもなろう。

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