震災後の未来

 チェルノブイリヒロシマナガサキ、フクシマ。そして、戦争。
 木村朗子『五年後の震災後文学論』(『新潮』4月号)では、小説や映画をとらえ直すことで、歴史のなかでつながり合い、重なったものを見出している。いまだ消滅しない負の要素は、悲劇の誕生ばかりを意味しない。歴史の連続性は、未来の可能性をも示唆している。
 災害や戦争があっても、人間は生き続けているのだ。

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