2016-04-29 下り坂の希望 無理な成長神話にしがみつかず、成熟社会をいかに機能させるか。 平田オリザ『下り坂をそろそろと下る』(講談社現代新書)は、コミュニケーションとコミュニティの有効なデザインを提言している。 下り坂であることを認めず、成長路線の復活に終始しがちな風潮にあっては、柔軟な発想と冷静な認識を堅持するほうが、はるかに希望を感じさせる。