下り坂の希望


 無理な成長神話にしがみつかず、成熟社会をいかに機能させるか。
 平田オリザ『下り坂をそろそろと下る』(講談社現代新書)は、コミュニケーションとコミュニティの有効なデザインを提言している。
 下り坂であることを認めず、成長路線の復活に終始しがちな風潮にあっては、柔軟な発想と冷静な認識を堅持するほうが、はるかに希望を感じさせる。

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