一次産業のグローバル化


 観察映画『牡蠣工場』(日本・米国、想田和弘)から見えるのは、グローバル化で変遷する一次産業の実態だ。
 現代では、重労働ほど、収入を得られるというわけではない。トータルの配分では、頭脳労働にかなわない。投資価値のある市場に向けて、効率的に人員と資金を配置するしか、安定した富は得られないのだ。
 国内の牡蠣工場も、このままでは、廃れる一途だろう。外国人労働者を受け入れざるを得ない。傍流化された事業が出稼ぎ労働者に頼るのも、昔から続く流れである。
 

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